伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」
2月7日、文庫本で「アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎)」を読み終わる。
伊坂氏の文章は読みやすくて、きれいでいい。
文章自体に色がある感じ。水色な感じ
ちょっとした驚きの展開があって良かった。
大学進学の為に仙台で独り暮らしを始めた主人公。
アパートの隣人の河崎に「本屋を襲わないか?」と誘われる。
裏口に立ち、ボブ・ディランの歌を口ずさみながら
時折ドアを蹴るだけでいい、と河崎は言う。
その目的とは…!?
物語は、2つ視点から語られる。
大学生であり河崎に本屋襲撃に誘われた、主人公の「現在」と
河崎の元恋人でありブータン人ドルジと
同棲している琴美の現在から「2年前」の視点。
中盤から、このカットバックが効果を発揮。
登場人物のなかで「2年前」には出てくるのに
「現在」には出てこない人物の行方が気になってくる。
「2年前」のセリフが「現在」でも、違う人物から出される。
ちょっと異なった意味を持って。
終盤、こういう演出を叙述トリックというのか分からないが
東野圭吾「仮面山荘殺人事件」のような
俺の大好きなタイプの驚きが。
一度ページをめくるのを止め
チェックするために読み直したり、
嬉しい面倒臭さがある。
麗子さんという美人女性が主人公に言う。
「これは3人の物語だ。君は終盤に巻き込まれただけ」
「君は悪くない」
人間は誰でも、自分の今いる場所・時間が
世界の中心であり、自分が主人公だと思っているが
他人にはそれぞれ人生の物語があり、
その中では自分は脇役に過ぎないのだ。
考えたら分かることだけど
それを小説として読まされると驚きと感動が。
主人公が「脇役」側ってことに新鮮さが。
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伊坂氏の文章は読みやすくて、きれいでいい。
文章自体に色がある感じ。水色な感じ
ちょっとした驚きの展開があって良かった。
大学進学の為に仙台で独り暮らしを始めた主人公。
アパートの隣人の河崎に「本屋を襲わないか?」と誘われる。
裏口に立ち、ボブ・ディランの歌を口ずさみながら
時折ドアを蹴るだけでいい、と河崎は言う。
その目的とは…!?
物語は、2つ視点から語られる。
大学生であり河崎に本屋襲撃に誘われた、主人公の「現在」と
河崎の元恋人でありブータン人ドルジと
同棲している琴美の現在から「2年前」の視点。
中盤から、このカットバックが効果を発揮。
登場人物のなかで「2年前」には出てくるのに
「現在」には出てこない人物の行方が気になってくる。
「2年前」のセリフが「現在」でも、違う人物から出される。
ちょっと異なった意味を持って。
終盤、こういう演出を叙述トリックというのか分からないが
東野圭吾「仮面山荘殺人事件」のような
俺の大好きなタイプの驚きが。
一度ページをめくるのを止め
チェックするために読み直したり、
嬉しい面倒臭さがある。
麗子さんという美人女性が主人公に言う。
「これは3人の物語だ。君は終盤に巻き込まれただけ」
「君は悪くない」
人間は誰でも、自分の今いる場所・時間が
世界の中心であり、自分が主人公だと思っているが
他人にはそれぞれ人生の物語があり、
その中では自分は脇役に過ぎないのだ。
考えたら分かることだけど
それを小説として読まされると驚きと感動が。
主人公が「脇役」側ってことに新鮮さが。
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